オープンショルダーシャツとラップキュロット



 春夏用に、長袖ですが肩を出したシャツと、ラップキュロットスカートを作ってみました。ちょっと袖が長すぎですが・・・

 シャツはマジックテープなどで留めるのではなく普通に頭を通して着るスタイルですが、それだとネックをどんなに広げても頭が通らないので、思い切って背中を開けた形(バックシャン)にしてヒモで結わくようにしました。

 ラップキュロットは普通は横で留めるスタイルが多いと思いますが、最初にそれを試したところあまりカッコ良くできず。そこで前開き(右前)にして、スカート部分でそこを覆い隠すようにしてみました。

 背中はこんなふうです。リリアン用のひもを輪っかにしたものを左右から出していて、単純に固結びで結わいています。またシャツはこの写真でわかるようにオーバーサイズになっています。

 前回、くつしたワンピースを作ったときのロングブーツと同じ方法で、ショートブーツを作りました。生地はやはりダイソーのスウェード調はぎれを使いました。

 以下、制作記です。



オープンショルダーシャツ

 先ずは型紙を確認ください。ちょっと袖が長かった(肩の穴が大きいのでずり下がる)ので、写真観て頂いて調整してください。

オープンショルダーシャツ型紙(A4サイズ)

 身ごろ部分を切り出して、最初に、前後の裾の部分の縫い代を縫っておきます。型紙では縫い代を8mm設けていますので、そのまま折り返すか三つ折りにするか、好みで選んでください。

 また、襟を縫います。写真では縫い代をそのまま折り返して縫っただけですが、ハサミで十数か所に切り込みを入れて曲線を出やすくしています。ここを縫う前に先に背中を開ける部分の縫い代を折ってアイロンでクセをつけておき、背中で閉じる紐(リリアン用の糸)を挟み込んでおきます。

 袖の袖口を始末しておき、身ごろにとりつけます。中表にして写真矢印部分の4か所を縫います。

 写真矢印の、肩開き部分の縫い代を始末します。このとき、袖側と身ごろ側を通して縫うようにして開口部の「輪っか」がつながるようにまとめます。

 最後に、袖を中心に全体を中表に二つ折りして、袖と脇の縫い代を連続的に縫います(写真の赤線)。ひっくり返せば完成です。

ラップキュロットスカート

 こちらも、先ず型紙を確認ください。

ラップキュロットスカート型紙(A5サイズ)

 布を裁断して後ろ身ごろダーツの部分を縫います。シール紙を使った場合、写真のようにダーツ部分を切り抜いてから布に貼り付けて裁断し、その部分をつまむ様にして縫うと型紙どおりにうまく縫えます。

 裾側を折り返して縫い代を始末したら左右を縫い合わせます。中表にして縫い合わせるのではなく、片方を折って重ねて縫います(縫い目が表に見えます)。型紙では片方だけ縫い代を大きくしてあるのはそのためです。

 ベルト部分を折って、写真のように身ごろを挟むようにして縫います。

 身ごろの前側も左右縫い付けますが、フラップ部分を前開きにするため上側2cmほどを縫わないでおきます。

 その左右の重なる部分(「見返し」と「持ち出し」)にマジックテープを取り付け縫います。型紙でこの部分の縫い代が大きくしてあるのは、折り返すことで補強とするためです。また後でボタンを縫うときの補強のため、左側の身ごろの裏側に布を1枚ボンドで貼りつけておきます(写真は裏から見ています)。

 ラップスカートを右身ごろのベルト部分に縫い付けて、ボタンホールを開けておきます。尚写真を飛ばしましたがボタンホール部分の裏側にも補強の布が貼ってあります。

 スカートをめくるとこんな感じです。

 前後を縫って合体させます。最初に股の部分です。中表にして左右を縫います(写真〇の部分)。

 ひっくり返すとこんな感じです。

 中表にして、左右を縫い付ければ完成です。

 ボタンの制作写真を忘れてしまいましたが、プラ板・・でなく資源ゴミに出そうとしてた洗剤のボトルを切り抜いてピンバイスで穴を開けて作りました。

ショートブーツ

 型紙を下記に掲載します。作り方は、ニットのワンピースのときに掲載したブーツの作り方と同じです。

ショートブーツ型紙(A5サイズ)
「ニットのワンピースとブーツ」を見る

 つま先の部分と足首の部分をそれぞれ切断面を突き合わせて接着します。ここの写真では上側を折り返していますが、時期にしては暑苦しいので完成してからカットしました。好みでどうぞ。

 あと靴底を制作しておきます(「ニットのワンピースとブーツ」を参考にしてください)。

 型に履かせながら、足首とつま先を接着して連結します。これを型から外してから靴底に取り付けるのですが、工作に若干でもズレや歪みがあると上手くピッタリ合わないと思います。そこで型紙では生地のほうは少しだけ長めにしており、この写真の状態で靴底と合わせながら糸切バサミ等で調整してください。

 ベルトとかかとを裁断します。ここでちょっと苦労する工作が必要で、ベルトの片端を7mmほど、かかとは全面を、裏表「剥いで」薄くして使います。ただ引っ張れば剥げるわけでなく、厚さ1mmの生地を糸切バサミを使ってほんの少しづつ0.5mmと0.5mmに切断していきます。

 金具をベルトに取り付けます。金具の作り方はサロペットスカートの制作記を参照ください。Φ0.6mmのステンレス線を折り曲げて、ステンレス用はんだではんだ付けしたものです。先の、ベルトの7mmほど剥いだ部分を金具の中央に取り付け、ループ部分をボンドで取り付けます。

 これをブーツのかかとから前側にまわすようにボンドでつけて、その上から先の裏地を剥いだかかと部分をボンドで貼りつけ、ベルトの長さを調整したら完成です。

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