ベビードールをつくってみた

■その2:少し手をかけてつくってみた

「1」に続いて、違うデザインでも作ってみました。同時にショーツ、ストッキング、アームカバー、それとカチューシャも全部自作新調しました。



 先ず上から。カチューシャは手元にあったラッセルレース生地の、良さげな部分をくりぬいてゴム紐の上に縫い付けただけです。両側のリボンは1.5mm幅の細いサテンリボンを新宿のオカダヤさんでみつけまして、それを蝶々結びの形に加工したものです(実際には蝶々結びにはなっていない)。

 左のバストの下に少しだけ細い糸のようなものが見えるかと思いますが、これ意味ありまして、後ほど説明します。


 お題のベビードールは今回は前開きにしました。オーガンジーの生地をベースに2種類のレーステープで飾っています。胸のカップの部分はダーツを縫って立体にするのではなく、熱で融着させてダーツを作っています。化学繊維の生地にしかできない小技です。融着は、はんだゴテの先に温度調整用のアルミ板をとりつけて、これでヤットコでつまんで折り曲げた生地の合わせ目をなぞって溶かします・・と書くのは簡単ですが、調整というか練習に相当時間かけました。ただ予定より胸の部分が随分小さくなってしまいましたが・・

 胸の左右合わせ目から肩ひもの構造としてレーステープを補強して使っています。合わせ目はメカニカルファスナーで開け閉めできるようになっていて、その部分を隠すための飾りとして少し大きめのリボン(これはサテンの生地で作ってあります)を縫い付けました。


 さてちょっと恥ずかしいボトムです。ベビードールの裾にはレーステープの、模様になってる部分だけを切り出してこれを生地に縫い付けています。写真に少し写っている身ごろのダーツも熱融着です。

 アームカバーはレース生地を輪っかにして、かたほうの端をサテンリボンでとめています。

 新調したショーツは、今回はマジックテープで止める方式でなく普通に伸ばして履く方式です。これを実現するために最初、生地の端に糸ゴムを入れる方法を試しましたがあまりに小さく断念。


 で、ストレッチレースをゴム代わりに使ったら上手く行くのでは?とやってみたのがこれです。サイドはストリングになっています。飾りとして縫い付けてあるレース地は、ベビードールで使っているものと実は同じもの。


背中側。手ブレ写真ですお恥ずかしい。何か所かギャザーを寄せてあるのがわかると思います。これも縫うとき、待ち針だとあまりに巨大すぎて邪魔なので、マスキングテープを待ち針代わりにして縫いました。縫い糸はここもオーガンジーの生地から取り出した繊維です。

 背中に細い糸が見えます。これがさきほどのバストの下から出ていた糸です。本物の人間とベビードールではこのぐらい背中が開いてても服の重さでしっかり肩にかかるのですが、ジェニーサイズでは服があまりに軽くて勝手に脱げてしまいます。そこで苦肉の策ですが、このようにしました。


 ちなみに今回全体的に使っている縫い糸は、手縫い用の糸でもミシン糸でもなく、オーガンジーの生地から取り出した繊維です。引っ張ってみるとミシン糸と同じぐらいにかなり強度があり、しかも極めて細いので1/6サイズでも目立ちません。


脚に履いているストッキングも今回オーガンジーの生地で作り、ベビードールの肩とおなじレーステープで飾り付けしてます。


ところでスカートにギャザーを寄せてはみたのですが、「その1」に比べふわっとした感はあるもののもう少し末広がりにしたいところ。これを作るには3ピースにして、下の裾の部分を大き目に作って縫い付けることになるでしょうか。次にやってみたいと思います。


 余談ですが、写真の背景布は、ダイソーで買ってきた生地です(笑)


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