東京見物(2023年2月)

 東京の近くに住んでいながら(だからこそ?)これまで東京見物というものを長らくしてこなかったので、自転車でいろいろ巡ってきました。

 今回フィルムは、最近やたら高額なのでネガのフジカラー100使用。やはり、ケチらないでポジのベルビアにしておけば良かった・・



 上野の旧寛永寺五重塔です。もともとこの辺り一帯が寛永寺境内でしたが、彰義隊の戦で主な建物は燃えてしまい一帯が公園に指定されたりして、今は寛永寺の建物は上野公園に点在しているのです。

 その旧寛永寺五重塔のすぐ近くにあるのが、上野東照宮です。この日は平日でしたが、参拝される方が大勢いらっしゃいました。

 説明不要ですね。東京駅です。

 ちなみにこの写真、自立しているわけではありません。アルミ針金を彼女の足もとで後ろに90度曲げて、その先に粘着性の高い両面テープを巻いて地面のタイルにくっつけています。

 ところで左側に写っている白っぽい服の人、並んでるポールの高さと比べてもデカすぎないか?

 こちらは東京タワーを、増上寺安国殿から望みます。ちなみにこの東京タワー、建設した鳶職人のひとりが私の祖父です。

 レインボーブリッジの遊歩道です。自転車は渡れますが走行はできず、後輪に台車を嵌めさせられまして手で押していきます。

 お台場海浜公園から天王洲アイル方面を望む。

 ちなみにf22・解放60秒。ジェニーを照らす光源は自転車のLEDライトを外して20秒ほど、左右から照らしました。ちょうどいい感じに。

 別の日。東京隅田川の橋巡りです。これは白髭橋。「しらひげばし」と読むのですが、私は東京出身江戸っ子のためかサ行とハ行が区別できず「しらしげばし」になっちゃいます。

 なかなか外で着る機会が無かった、一昨年自作したニットワンピースとロングブーツを着けてきました。

 浅草の浅草寺に近いこの橋は、吾妻橋。ちなみに「浅草橋」は今でいう浅草からだいぶ離れた馬喰町にありますが、当時はその辺りまでが浅草と呼ばれる地名でしたので「浅草に架かる橋」という意味で浅草橋です。

 ここは東京スカリツリーのビューポイントでもあります。

 この写真撮っていたら、翻訳機の画面で「写真撮って良いですか?」と仰る方が。「OK」と答えたところ何枚も撮られてました。Where you from・・homeland?なんて聞いたばっかりに、「こいつは英語が通じる!助かった!」と思われたのか怒涛の会話(苦笑) シンガポールからいらしたとのこと。

 蔵前橋です。隅田川の橋は大正末期から昭和初期にかけ一斉に架けなおされましたが、全て競うように力学的に異なる構造で面白いです。

 永代橋。「隅田川13橋」と呼ばれる橋のうち私がいちばん好きな橋です。その名のとおり、未来永劫落ちないようにシンプルかつガッチリしたタイドアーチ構造で、写真でもわかるように隅田川の他の橋に比べ橋桁が少ない。これは日本で初めて径間長(橋桁の間の長さ)が100 mを超えた橋でもあります。そんな特徴から国指定重要文化財にもなっています。

 永代橋東側の遊歩道にて。

 和田倉噴水公園にて。おじさんが、写生の勉強会?みたいなのをやっていました。

 この写真も東京駅の写真と同様、自立しているわけではなくアルミ針金で倒れないよう支えて、針金は脚の向こうに隠れるようにしています。

 ラストは、東京の橋を代表する古くからの東京観光名所二重橋。
♪こゝが こゝが二重橋 記念の写真を撮りましょね(わかりますか?)・・と行きたいところですが、皇居は国の施設なので一切の「掲示」行為が禁じられており、お人形を三脚に立てるのもそれに該当するためここはジェニー無しで。

 ちなみに手前の石橋と奥の鉄橋を重ねて二重橋・・ではなく、写真奥の鉄橋が二重橋なのです。これは最初に架橋した当時は技術的にこの長さの橋を作るのが難しく、橋桁を二重にした構造にしたことから「二重橋」と名付けられました。初代二重橋の古い写真を検索して探して頂ければ、ああなるほど、とわかると思います。



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