その3(蓬莱島・星座石・高田松原)


 蓬莱島というところに来ました。周囲100mほどのちいさな島で、今は防波堤で陸続きになっています。

 はい、島の全景です。ふたこぶの形と灯台の位置・・・どっかで見覚えがあるという人は1960年代より前のお生まれですね(^^; そう、「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったと言われている島なのです。

「星座石」という史跡です。この背後の「測量の碑」とあわせ、享和元年(1801年)に伊能忠敬がこの地の緯度測量を実施したことを記念し、文化11年(1814年)に同地の天文暦学者・葛西昌丕が建立したもの。伊能忠敬の測量実績が残っている全国で唯一のものだそうです。

 碑文には「西洋の学説によれば地球は微動するという。後世の人々、その異同を調べてくれ」という意味の文が記されています。鎖国真っ最中の江戸時代の日本において、いや世界的に見ても天動説か地動説か怪しい時代に、地球が動くことを念頭に星座の位置や緯度を調査し記録することで未来の研究に活かせるようにとの発想には脱帽です。そして実際にこうした大昔の記録が最新天文学でも過去のデータとして使われている。凄い!としか言いようがない。


 旅の最後は陸前高田の「高田松原」です。日本百景にも選ばれている景勝地です。

 松林の中は遊歩道が整備されていて、散歩するのに格好の場所になっています。

 地元の高校生の部活動かなにかで、男の子十数名が汗だくになってランニングしてましたっけ。

 砂浜はきれいです。夏には海水浴で混雑するそうな。また松原一帯は砂州で、陸地と離れたちょっとした別天地のようになっていまして、宿泊施設などもあるようです。

 市街地の目の前ですがとても静かで良い場所ですね。



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