インナーを試作してみた


 ジェニーの洋服のうち、特に下着類はもともとラインナップが少なく、ドレスにオマケで付いてきたものが中心。そこに来て服飾品は最近殆ど売られていません。アゾンなどのサードパーティもあるにはありますが、下着や水着類はスーパーアクションボディにピッタリするものがなかなかありません。

 そこで、DIYでトップスとボトムスを作ってみることにしました(ちなみに写真のストッキングは既製品ですが)。


■ブラジャーを作る

 3/4カップブラ。フルカップだとオバサンっぽいし1/2だと無駄にセクシーなので、ここは可愛く3/4、にしてみました

本体とカップ

 先ず採寸し、ブラの本体、アンダーベルト部とサイドベルト部だけで型紙をつくり着けてみます・・・が、思いのほかベルトが首のほうに回ってしまいます。ジェニー(SAJ)は腰がかなり括れていて三角錐のような上半身をしているためです。つまり、本物のブラジャーに比べ、「下に折れ曲がった」形状にしておく必要があるようです。修正した型紙を元にサテンの薄い生地からこの部分を切り出しておきます。

 カップ部分は何方かのブログ(失念しました)で拝見させていただきました、不織布をビー玉に貼り付けるという方法で作りました。ちぎった不織布を木工用ボンドを薄く溶いたものに浸し、ビー玉の上に重ねて行くのです。乾くと、フワフワの手触りの繭のようなものができますので、これを切り取ってカップ型に整形します。先ほどのブラの本体に貼り付けます。

ストラップ

 ストラップはサテンの10mmほどの幅のテープを買ってきまして、これを2mmに細く裁断し、切り口を「焼き止め」しています。

 焼き止めというのは、樹脂繊維などのほつれを無くすために少々溶かしてしまうことです。よくロープの切り口を固めるのに用いられます。サテンの繊維はポリエステルで融点が260℃程。ハンダゴテの先端にアルミ板をとりつけて適温にし、テープの両側を撫でる様にして焼き止めします。

 これを木工用ボンドでカップ部分に取り付けますが、カップ部分は前記したとおり不織布で弱いので、補強のためにアッパーテープを追加しています(写真でもちょっと写っています)。

 ちなみに後で出てきますが、17歳の女の子なら「見た目」重視だろうと思い、バックアジャスター構造です(後記)。

装飾

 手芸店で買ってきたレース素材からちょうど良い形をした一部分を切り出して、ボンドで貼り付けます(カップ部とサイドベルト部分)。また中央には、水色のサテンリボンを細く切り出したものを、本当にリボン結びにしまして(w)付けてみました

背中側(ストラップ構造)

 ジェニーは1/6サイズなので、ストラップが幅2mm、サイドベルトが4mmといったところか。しかし幅2mmのテープ生地が売っておらず細くても3mmまで (キラキラ銀糸入りの2mmのものを見つけ買いましたが、またの機会に)。そこで先に書いた通り幅10mmのサテンテープを裁断して作ることにしました。


 さて今回は本物と同じ構造(ストラップ調整可能)にトライします。これにはタブ(本体側に取り付けてある)とアジャスター(ストラップを折り返す)が必要です。アジャスターは「日」の字型でふたつある□の開口部は2mmのストラップを通しまた折り返すため、0.8mm×2.2mmとしました。「日」の全体寸法は、1/6サイズであることから3mm×3mm程度に留めたい。厚さ0.3mmのPET樹脂を、ピンバイス、デザインナイフ、精密ヤスリ(それと眼帯にしたルーペ)を総動員しまして作成しました。

 結果、左の図のようなストラップとアジャスターの関係にしました。ストラップはアジャスターを通りタブで折り返して、アジャスターの中央に固定されています。アジャスターを動かすとストラップの長さが変えられます。

 ホックは、ブラ完成時点では、ステン線を曲げたものをオスに、単に糸を張り出したものをメスにしてましたが、1週間ほどでメス側の糸が切断。さすがにこれではと思い、メス側はテープを丸めたものに変更。しかし耐久性の点から、まだまだ課題があります。これはショーツ同様、マジックテープ(メカニカルファスナー。後記)に変更する予定です。

 それとサイドベルトはかなり下向きに取り付けていますが、3mmのテープで当然直線のためご覧のとおり、ジェニーの身体では上にドンドン曲がってしまいます。真っすぐにするには、下向きに曲線を描くような形状にしないといけなさそうです。

■ショーツを作る

 こちらは構造が単純なだけに、ジェニーにどう着せる構造にするか?で悩みました。ボディについてくる(最初から履いてる)ものでは、腰のところにゴムが入っていて伸縮しますが、全体としてどうしても「ぽっちゃり」します。履かせるとき、腰に対して腿が倍以上の太さがあるため全体としてかなり大き目に作らないと履けないためです。また以前タカラから販売されていたベビードールのショーツではお尻側でマジックテープで留める構造でしたが、座るとお尻側がかなり不格好になります。

 そこで、乳児用の紙オムツ(履かせるのでなく褌のような感じ)のように前でマジックテープで留める構造にしました。合わさる左右にレース地をあしらえば、これが目隠しとなるかなと思いました。

身ごろ

 ブラ同様に先ずは採寸です。こちらは形状が単純ですが、腰がかなり細いので下着としてはかなりいびつになりその折衷案をとるところが難しいです。また上記したように履かせるのではないため脚の太さは心配する必要なく、身体へのフィットにはゴムは用いず生地自体の伸縮性に頼ることにします。生地は、ストレッチサテンと、そこにさらにアセテート混紡した伸縮性の強いものの2種類の端切れを買ってきまして、後者のほうが多かったので使ってみます

縫製

 型紙の状態で何度か着けて形を調整した後、生地を裁断し縫製します。今回は木工用ボンドではなくキチンと縫製です。ミシンもあるにはあるのですが、小さく精密さが必要なので手縫いです。糸は伸縮性のある細いもの(レジロン)、針は絹縫い用の細く小さいものを選んでいます。

 前身ごろと後ろ身ごろ(の左右)にそれぞれマジックテープを縫い付けますが、ここで「メカニカルファスナー」という工業用のかなり特殊なマジックテープを使いました。3M社製のもので、貼り合わせ時の合計の厚みが「0.7mm以下」という凄まじく薄いものでお人形にピッタリ!工業用なので基本は2000m巻きとかの販売になりますが、卸売業者が個人向けに小分けしたものを安価で売ってまして、新宿のオカダヤさんで売られています。他にも通信販売でもあるみたいです。

3M社「メカニナルファスナー」へのリンク

 メカニカルファスナーを実際使ってみると小さくてもかなり強力にひっつきます。ただ、元が極薄なため縫い付けた糸の影響を受けやすいようで、今回のケースではもう少し大きな面積のほうがよさそうです。

装飾

 こちらも、ブラと同じ素材のレース地を使ってコーデ感を出しています。マジックテープの厚みをカモフラージュするようにしてみましたが、ちょっと失敗。

後ろ身ごろ

 こちらはシンプルでただ縫ってあるだけです。ちなみに見てのとおりクロッチがついています。が、本物と同じ構造(特に内側に縫い目が出ないようにひっくり返して重ね縫いする)にするとかなり「かさばる」ので縫い方を簡略化しています。が、やはり縫い目が内外に出るのはおかしいので、再考必要。

 またこの写真で見る通り、お尻の包み込みが小さく関節のつなぎ目が出てしまいました。もう少し大きく包むような形にすべきですね。

■まとめ


 この写真で見る通り、脚を曲げると前側のレース地(実際は後ろ身ごろについている)が脚にかかってしまい不自然です。この部分(脚ぐり)はお尻側と逆にもう少し切り込んだほうが良さそうです。まとめると、

ブラジャー

◇ベルトは直線テープでなく、布から曲線を切り出して作る

◇ホックの構造はマジックテープに

ショーツ

◇脚ぐりをもっと切り込んで浅くする

◇後ろ身ごろはもっとお尻を包むようにする

◇サイドを細くして全体を浅くする

◇マジックテープの面積と形は再考

・・・こんなところです。

 改良したら、次回は型紙なども掲載します(ショーツのはきちんと残っているのですが、ブラのほうは調整を繰り返してるうちに切れてしまった)。



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